正義

従兄弟の姉ちゃんが実家に遊びに来てて。



姉ちゃんの子供に小学1年生と保育園の男の子がいて。



家にいるのも退屈だからって、ボール持って外に遊びに出かけたんです。



俺は外で車の洗車しながら子供らの背中に「車に気を付けろよー。」







10分ぐらいして今にも泣きそうな顔でその2人が帰って来たんです。



「おいどうした?何かあったんか?」



の声を皮切りに、小学1年生の男の子が


「…ごめんなさーい!!うわあああん!」


泣き始めたんです。



それに釣られて保育園児も。あらあらあら。



ちょっと落ち着け落ち着け。な?

今すぐ姉ちゃんに報告しようか迷ったんですが、とりあえず俺が話を聞こうと。


見た感じケガとかではなさそうだし。



泣き止むのを待って、話を聞くと。



2人でPK合戦をやってたと。


ただ、ゴールがないからって、どっかの家の壁をゴールにしてたもんだから


当然その家の人は壁にボールが当たる度に響きますよね。


家の窓が開いて


「お前らか!さっきから!ここでサッカーするな!どこの学校の生徒か!」



とおじさんに怒られたようで。



「ごめんなさい。」と謝ったけれど、そのおじさんは



「次やったら警察呼ぶぞ!」


と言われたみたいです。



子供にしたら「警察」って学校の先生より効果のある単語ですからね(笑)


おじさんも「もうするなよ。」という意味で言ったんだと思います。



でも、子供らは警察に捕まるんじゃないか。くらいの勢いで怯えてましたから。


「(ヒック)ごめんなさい。警察がここに来るかもしれん。」


泣くのを堪えながら喋る姿が何とも切ない。





「大丈夫大丈夫。警察には捕まらんよ。」と、とりあえず安心させて。






ここからは俺のターン。




「代わりに俺が警察行くから。」と渋い声。


「捕まるの?」

保育園の子がモジモジ。


「そりゃ、大人の責任やからな。大丈夫。捕まるのは俺だけでいい。」


素直に頷く子供。



そこは頷くんかい。





「ごめんなさいいいいい」また泣き始める子供。



「いいか?もう人の家にボールぶつけないでくれ。」


同時に頷く子供。



「たまには俺の所に面会に来てくれ。」


キョトンとしながらも頷く子供。



「桜を見たら…俺を思い出してくれないか。」

頷くしかない子供。



「よし!じゃあ代わりに警察行ってくるわ。」


と振り返ったら























姉ちゃんが立ってました。























排水口を掃除するような

顔してこっち見てました。















子供らと別件で俺も怒られました。

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