殺虫

部屋で息子とレンタルDVD見てたんですよ。


夜中1時くらいでしたか。


俺は晩酌しながらね。いい気持ちですよ。



DVDも終わり、さて寝る準備でもするか。って消してた電気息子が付けたんです。


暗くして見てましたから。


パッと明るくなった部屋。

テレビの奥に。いるんですよ。


ゴキの野郎が。

 

 

 

カサカサって。


「うお!!」

思わず声を上げてしまった。


息子が「どうしたん!?」って。


「ゴキブリ!ほら、テレビの後ろ!」


「うわ。きっしょ!お父さんちょ何とかしてや。」


「OKOK。おい、殺虫剤持ってこい!俺の本棚に置いてるはずや!」


息子が取りに行ってる間、俺は目を離すわけにはいかない。いつ、奴が移動する
か分からないから。



隣の部屋で息子の声。


「お父さん、ない!!」


「うそ!?ちょ、周り良く探せ!」

って言いてたら少し動いたああああ!


「早く!まだか!?」


「ないって!お父さんのスプレーしかない!」


「俺の!?」



資生堂って書いてる。」



「脇のやつやないか!!俺の脇のスプレーやないか!!」



隣でゲラゲラ笑う声がする。腹立つ。



「もうそれでいいから持ってこい!!」


「え?これを?」


「早く!動いてるから!」


こちらしても奴にいい顔させてられませんから。


戦う意思はあるぞってのを

見せないといけない。


それにほら。DVDが「アウトレイジ」だったから。



「はい、お父さん!」


資生堂の制汗スプレーを構え一言。


「二度と面見せるな馬鹿野郎!」

北野武の真似して噴射。いい匂いがふんわりするだけ。



カサコソ動く奴。

ぎゃあああ!

 

 

テレビの後ろ隠れた!!


「ちょ、洗面所の戸棚にないか見てこい!」


資生堂!?」


「バカか!殺虫剤や!早く!」


ドタバタ走る息子。



その間に俺は奴の所在を確認。


無駄に資生堂のスプレーを構えて動く姿は さながら映画のワンシーン。




「お父さん!ないよ!!」


遠くで息子の声。



「もっと探せ!トイレットペーパーとか置いてるとこは!?」




ドタバタ戻って来た息子が手に持ってたのはカビキラー。



「お前、わざとやろ。」



「いや、効くってこれでも。」



「部屋でこんなもんできるか!

んでこれ詰替え用やないか!



俺が怒鳴る度「シュっ」って唸る資生堂


指に力入れすぎだろ(笑)



それで笑う息子。



ゲラゲラゲラ。





結局夜中に騒ぎすぎておかんに怒られ、ついでに始末してもらいました。


※殺虫剤はおかんが部屋に隠し持ってたとさ。

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