大福

時季外れですけど(笑)

 

昨日のバイトの話で思い出したんですがね。

 

 

高2の冬休みですかね。

 

 

大晦日まで限定で餅の工場にアルバイトしてたんですよ。

 

正月用の鏡餅だとか、雑煮用だとか色々作ってる所。

 

 

そこで友人と二人働いてたんです。

 

 

工場っつっても民家を無理矢理改造したような所で。

 

 

そこではスーパーに納品に行ったり、工場で箱や袋に詰めたり色々してたんですが、

 

 

僕と友人が任された仕事はベルトコンベアに乗って流れてくる大福餅を検品・箱詰めというまぁ簡単な仕事。

 

 

極端に形が歪だったり、あんこがはみ出たりしてる大福があったら排除。

コンベアの下に設置してるバケツに入れるんです。

 

それは後で従業員のおやつとして出てくるんですね。

 

 

キレイな餅は箱に6個ずつ入れていくと。

 

ベルトコンベアを挟んで友人と作業していました。周りにはパートのおばちゃんやらたくさんいるんですが基本喋らない。

 

衛生上、マスクもしてますから表情もあまり分からない。

 

というより、流れてくる餅を見なきゃなんないんで他を見る余裕もない。

 

黙々と流れてくる餅を眺めては詰める。詰める。詰める。排除。詰める。

 

 

小一時間くらい経ったでしょうか。

 

 

 

飽きてきまして(笑)

 

 

何なんだこの作業はと。

 

 

 

 

ファミコン?初期のファミコンソフトかな?と。

 

悪い餅をやっつけろ!

 

 

やっつけろじゃねー

 

 

やってらんねーよ。

 

 

って向かいを見ると友人もこっちみてました。

 

 

同じ気持ちなんでしょう。

 

 

始まったばかりだし、動こうにも動けない。どうしようか。

 

 

友人が餅を一つ掴み。咳ばらいをするふりして後ろを向きマスクを外して一口で食べたんですね。

 

 

大胆すぎるやろ。

 

 

もぐもぐと口を動かしながら済ました顔して作業に戻る友人。

 

こ、こいつっ…

 

 

 

俺も食べたいっ!!

 

 

周りのみんなはベルトコンベアを集中して見てるから気づかないんですね。

 

 

よし…ならば俺も。

 

 

友人と同じように後ろ向くのは目立つなと思い、ダイレクトに口に放り込みました。

 

 

美味い。

 

 

 

そんな調子で友人と計5個ずつくらい食べたんじゃないでしょうか。

 

 

 

休憩時間。

 

 

 

友人と二人で喋ってたらツカツカと歩いてくる一人のおばちゃん。

 

 

「あんた達、大福食べたらいかんよ。」

 

ドキッとしましたが友人は返す刀で

 

「は?食べてねーし。」

 

おばちゃんため息ついて

 

「もういいから。次からは食べんようにね。」

 

「だから、食べてねーし!」

 

やけに強気の友人。

 

おばちゃんもう分かってて言ってるんでしょうね。

 

 

だけど友人もここまで来たら引くに引けない。

 

しばらく言い合いした後、

 

 

「俺が食べたって証拠は!」

と、口の周りに白い粉を付けた友人が噛み付く。

 

 

 

決まった

 

 

いや、決まってねーよ。

 

 

詰みだ詰み。

 

 

証拠提供しちゃってまぁ。バカか(笑)

 

 

(おい、口の周り!お前の負けや!)

 

と友人に告げると

 

「す、すいませんでした。」

 

 

素直か。

 

 

「次の休憩でみんなで食べようね。」とおばちゃんにっこり笑って去って行きました。

 

 

 

友人は照れくさそうに

 

 

「あっぶねー。」

 

 

危なくないよ。もう危ない目にあったんだよ。

 

 

 

懐かしい思い出です。

 

 

 

 

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